引っ越しの挨拶は大切です

引越しそばなどという言葉があるように、昔から引越しの際は隣近所へのご挨拶が必須でした。

ご近所付き合いが希薄になった現在でも、引越しの挨拶はほとんどの方がしてます。

女性の一人暮らしは防犯上近所への挨拶は避けた方が良いという説もあります。

そこは個人の判断ですが、家族での転居の場合ご近所への挨拶は必ずといって良いほど必要です。

子供がいれば、気を付けていてもご迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。

そうした場合、事前の挨拶があるのと無いのとでは相手の心象も大分違います。

また顔見知りになっておくことで、何かあった時に相談したりしやすくなります。

自分が先に住んでいる方の立場になった時に、近くに越してきた相手の得体が知れないのも不安ですから、「怪しいものではありませんよ」とアピールするためにも挨拶をしておきましょう。

引っ越しギフトでおすすめは?

さて、ご挨拶にはちょっとしたギフトを持って行くのが定番ですが、どのようなものを持って行くのが良いのでしょうか。

まず、少なくともそばはお勧めできません。

アレルギーの心配があるからです。

他にも好き嫌いの分かれるものは避けましょう。

最近は共働きや不規則な勤務体系の人も多く、この時間帯なら必ず在宅であるという時間は分かりづらいものです。

また物騒な昨今、近隣に挨拶に行っても身元の分からない人には居留守を使う人も多く、せっかく用意したギフトをなかなか渡すことができないケースも少なくありません。

その為、賞味期限の短い食べ物は避けたほうがいいでしょう。

夏場のチョコレートのような変質してしまうものも避けましょう。

賞味期限が長く常温で保管できる食品、タオルなどの生活雑貨が無難でしょう。

見ず知らずの相手に渡すわけですから、「これ欲しかったの」と思ってもらうことは期待せず、「もらって迷惑ではない」ことを目指しましょう。

値段は1000円前後が多いようです。

また、最近は引越しギフトお米を贈るのも人気になっています。

 

どこの家まで挨拶に行けばいいのか?

どこのお家までご挨拶に行くのかも悩みます。

アパートやマンションなどの集合住宅の場合は規模にもよりますが、最低でも両隣、2階以上に住むのなら騒音が響く下の階の方にも挨拶をしましょう。

足音などは下に響きますが、声などは上の部屋にも響きますので上の部屋の人へも挨拶をした方が無難かもしれません。

大家さんは意見が分かれるところです。

近所に住んでいるのか、まったく別の場所に住んでいるのかにもよりますが、挨拶をしておいた方がいろいろ相談しやすくはなります。

しかしこちらは家賃を払う立場、いわばお客様なわけですから、そこまでしなくても良いのではという意見もあります。

そこはそれぞれの判断になるでしょう。

隣近所への挨拶に比べると優先度は落ちると考えて差し支えありません。

向こう三軒両隣

一戸建ての場合は「向こう三軒両隣」という言葉があります。

これは自分の家の両隣、向かいの家、向かいの家の両隣を指し、親しく交流する近隣のことをこう呼びます。

立地にもよりますが、裏にも家があるのならそちらにも伺いましょう。

また町内会長さんなどへも挨拶をしておいた方がいいでしょう。

両隣や町内会長さんなどへの挨拶の際、他にどのお宅へ伺えばよいか相談するのも一つの手です。

その地域ならではのルールがあるかもしれません。

そのため、ギフトは必要と思う数より少し多めに用意しておくと安心です。

余れば自分の家で消費すれば良いのですから、2つ3つ予備があっても良いと思います。

最悪引越すことが出来る賃貸と違い、一戸建てであれマンションであれ持ち家の場合は、一生そこに住む可能性が高く、ご近所づきあいはとても大切になってきます。

粗相のないように気を付けても、気を付けすぎることはないと考えましょう。

その為、挨拶に伺う時間帯にも気を配りましょう。

夕食の用意で忙しい時間帯や夜遅く、早朝などは避け、長居をしないように簡潔に済ませることが大切です。

退去する場合も挨拶を忘れない

引越し先でのご挨拶を考える人は多くいますが、退去する場所でも挨拶をしておいた方が無難です。

特にアパートなどの集合住宅の場合、荷物を運び出す際の騒音やトラックが道をふさぐなどの迷惑をかける可能性を考慮して、引越し作業の数日前に挨拶しておくのがお勧めです。

もう二度と会わないような相手ですから、忙しく何かとお金も出ていく時期にわざわざ挨拶をしなくても良いと思う人も多いと思います。

でも少なくとも挨拶をして悪い印象を持たれることはありません。

縁あって一定の時期近くに住んでいた方です。

「立つ鳥跡を濁さず」という言葉もありますから、今までお世話になりました、という気持ちを込めてギフトを用意しましょう。

値段や品物は、新居でお渡しするものと同じで構いません。

新居用と一緒に買えば、買い物の手間も1回で済みます。

大家さんにも設備のメンテナンスなどでお世話になったことがあれば、挨拶の品を用意したほうが良いでしょう。

この場合は少し高価な菓子折り的なものを用意するのがお勧めです。