
⑴自分に合った枕を選ぶこと!
横向きの姿勢でないと寝られないという人は多いと思われますが、どんな姿勢にでも合う枕といものはあるのでしょうか。
実は枕には眠る姿勢によって適したものと適していないものがあるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
特に仰向けの姿勢で寝ているときにいびきがひどい場合は、気道が塞がれていることが考えられます。
いびきをかいているときは酸素が十分に吸入できておらず、そのせいで脳は酸欠状態に陥ってしまいます。
さらにその状態が続けば睡眠時無呼吸症候群にもなりかねませんので、早急に対処することが必要です。
また酸素の吸入不足と脳への酸素供給不足は、睡眠にも影響を与えます。
眠りが浅くなり、ぐっすりと眠ることができません。
またいびきがひどいと口の中も乾燥しますので、朝起きたときに口臭がしたり疲れが残ってぐったりしたたままということも少なくありません。
⑵横向きの姿勢で眠る
ではいびきをかく人がどうすれば安眠できるかというと、横向きの姿勢で眠るということです。
横向きになると気道が塞がれることを防止できるため、酸素の吸入も楽に行えますし、脳への酸素も行き渡るので睡眠の質は一気に向上します。
またいびきをかかない人であっても、肥満や扁桃腺肥大で気道が狭くなりやすい場合は、横向けで寝る姿勢とそれに適した枕を使用することを推奨しています。
人が寝ている間は適度に寝返りを打って、体を固定しないようにすることが大切なのですが、枕が合っていないとスムーズに寝返りすることができません。
朝起きて体がガチガチに固まっていたり、首や肩が凝っているようなら自分には合っていないものを使用していることが考えられます。
また仰向けと横向けでは肩の位置が変わるため、同じ高さのままでは首や肩、背中や腰に負担をかけてしまいます。
仰向けに適しているものを横向けで使用していれば肩に負担がかかり、傷めてしまう恐れも出てきます。
⑶オーダーメイドの枕がおすすめ
そこでおすすめしたいのがオーダーメイドの利用で、自分にとって一番寝やすい姿勢に適した商品を作成してくれます。
特に横を向いている姿勢でないと寝られないという人は、首や肩に負担をかけない高さの商品に仕上げてもらうことが肝心です。
ショールームなどへ実際に足を運べばベッドに横向きに寝た状態で高さを測り、詰め物の中身を変えたりして自分好みに仕上げてもらうことができます。
また人間の体にはどうしても歪みが出てきてしまうため、左右でバランスが異なっている場合があります。
ですのでオーダーメイド品が出来上がってから、あるいは使っているうちに高さが合わなくなってきたときのために、部分的に中身を詰めたり減らしたりできる商品を選んでおくのがおすすめです。
参考→枕横向きおすすめ
⑷横向きで寝る方が内蔵に負担がかかりにくい
食後すぐに横になるという人は、仰向けで寝るよりも横向きで寝る方が内蔵に負担がかかりません。
帰宅時間が遅くて食事も遅いが、翌朝は早いという人ならまだ十分に消化されていない状態で寝てしまうことになります。
仰向けで眠ると食べ物を消化する胃酸が逆流し、逆流性食道炎を起こすことも考えられます。
そこで寝るときは右側を下にして寝るようにすれば、胃腸への負担を軽減させることができます。
右側が下になることで食べたものが胃から腸へとスムーズに消化されていき、結果として胃腸への負担軽減が図れるというわけです。
また背中や腰に負担がかかる妊婦さんも、仰向けより横向けで寝る方が、大きなお腹が内臓を圧迫しないですみます。
肩こりや首のこりと同様に、朝起きたときに腰痛に悩むという人が増えています。
これは使用しているマットレスや布団で仰向けに寝たときに、腰の部分が沈んでしまって体重の大部分が腰への負担として集中するためです。
それを阻止するためには体の沈み込みを予防してくれる敷布団とマットレス、そして肩から首、背中から腰までが一直線になるように支えてくれる枕と寝具が必要となります。
⑸まとめ
横向き寝で眠る際、肩を圧迫しないことはもちろんですが、頭に掛かる圧力も分散して包み込むように眠れるものが適しています。
市販品の多くは仰向けで寝ることを前提としているケースが多いですが、オーダーメイド店でなら横向けに寝るのに最適なものを作ることができます。
もしも金銭的なことが理由でオーダーメイド品を作成するのが難しいなら、横向けの姿勢で安定して寝られる商品を探してみましょう。
昨今では有名寝具メーカーが多彩な商品を開発・発売していますので、メーカーの商品説明や実際に使用した人の口コミを参考にするという方法もあります。
内臓や体のあらゆる部分に負担をかけず、また睡眠の質を上げることができる横向けで寝られる枕を使用することで、毎日の活力と健康を維持することができます。
いびきがひどいことを家族に指摘されたり、眠ったはずなのに疲れが取れないという人は、ぜひ自分が使っている寝具と姿勢に注目してみましょう。
そして今までの眠り方を変えることによって、これまでとは打って変わって驚くほど体が軽く、楽になることが考えられます。