
募金の使われ方や活動経費とは
海外では貧困地域や紛争地帯、ハリケーンや地震の被災地など、厳しい状況におかれている地域が世界中にあります。
そうした地域を助けるために、活動しているのがユニセフです。
一般の人が海外で貧困や紛争、災害に苦しむ人を助けたいと思っても、お金などの援助をできる手段はありません。
しかしユニセフに募金をすれば、厳しい状況におかれている人々を助けるために使ってくれます。
ネットでは集めた募金を横流ししていると言ったデマが数年前に広がり、信用できないと思う人もいるかもしれません。
ですが国内で募金を集めるためには、お金が必要になるのは当たり前です。
テレビで貧困地域や紛争地域の現状を訴え募金を集めるためには、広告料を払わなければいけません。
また映像を作るためには制作費が必要になり、その他の活動でも資金が必要になるのは当然でしょう。
働いている職員にも給料を支払わなければいけないので、人件費も当然ながら必要になります。
これらのお金は募金から出す必要があるので、それが一部の人には不正行為に思われデマが広がってしまいました。
ですが募金から活動のために必要な費用を出すのは、海外にある本部で認められている行為です。
日本のユニセフも批判を受け止め無駄な経費を減らす努力をしており、本部への拠出額は世界でもトップクラスです。
参考:「日本ユニセフ協会」が行っている主な支援、活動内容とは?
ネットで広がったデマは根拠のない批判でしかないので、信用には値しないでしょう。
なによりこれまで積み重ねてきた歴史が信頼性を証明しているので、海外で厳しい状況におかれている人々を助けたいと思ったときには、安心してお金を託すことができます。
募金をしたいと思ったときには、信頼できる団体の一つです。
ユニセフで募金をする
ユニセフでは募金を集めるために、さまざまな方法を用意しています。
最も身近な方法は、該当の募金箱です。
ターミナル駅では募金箱を持って呼びかけている機会が多いので、気軽に支援ができます。
他にもコンビニのレジ横などさまざまな場面でお金は集められているので、最も身近な方法です。
しかし募金したいときに街頭で集められていないと、機会を逸してしまいがちです。
そうした人たちのために、ユニセフでは銀行振込やクレジットカードなどでも募金ができる仕組みを整えています。
ネット通販で購入した商品の代金を支払う感覚で募金ができるので、思い立ったらすぐに行動できるでしょう。
また募金をしたいと思ったときに毎回手続きをするのは、簡素化されていても面倒です。
定期的にお金を送って支援したいと思うなら、自動引き落としを利用するのがおすすめです。
自動引き落としなら毎月銀行口座から自動的に募金してくれるので、面倒な手間は一切ありません。
意識せずに支援を続けられるので、定期的に支援をしたいと考えているなら便利な方法でしょう。
定期的にお金を送りたいなら、マンスリープログラムに参加するのもおすすめです。
マンスリープログラムも毎月一定の金額を支援する制度で、さまざまな目的のためにお金を使ってもらえます。
目的があれば指定することも出来る
また募金は使いみちをしていないと思われがちですが、ユニセフではお金の使いみちも指定できます。
貧困地域に暮らす子どもたちの医療や教育支援に、紛争地帯で苦しむ人々の食糧支援に、災害の被害に遭った被災者のためになど目的を指定できるのは魅力です。
使いみちがわからないと募金をしたくないと考える人も多くいますが、こちらから支援できる方法も用意されているなら、安心感があるでしょう。
目的がハッキリしているときには、あらかじめ指定しておくのがおすすめです。
日本ではボランティアなどの奉仕活動は、無償で身を削って行うべきだとする考え方が古くからあります。
しかし海外で困っている人を助けるためには、何よりもお金が必要です。
集めたお金のすべてを全額困っている人のために使うのは、一見すると良いことかもしれません。
ですがそれでは支援する側の負担が大きくなり、継続的なサポートが困難になります。
貧困や紛争地域の問題というのは、一朝一夕に解決できるものではありません。
一度お金を送ったら終わりではなく、数十年間継続してお金を送らなければ根本的な解決はできません。
そのために大切なポイントとなるのが、支援する側の団体や人々も一定の報酬を受け取るべきでしょう。
そもそも広報活動も行わなければ日本人に広く海外の現状を伝えることもできないので、集められるお金にも限りがあります。
このように支援するためにはお金が必要になるので、そのための経費というのはどうしても必要になります。
海外では支援団体が集めたお金の一部を使うのは当たり前ですが、日本人も考え方を変えなければいけません。
考え方を考えれば現在の活動体制にも理解できるようになり、もっと多くの支援をしたいと思えるはずです。